■風呂敷 2
以前、風呂敷を買いに行ったお話の後日談です。
電話番号を伝えて、待って、ちょうど、一週間後、
風呂敷が入ったとの連絡があり
カミさんと二人でまた出かけました。
「こんにちは〜」と私達。
奥から、あのおかあさん、風呂敷を抱えて出てきました。
「これなんだけど、気に入るかしら?」と、
?…1枚ですか?おかあさん?
選ぶ余裕もないわけね。
「お父さんがね、日本橋の問屋廻って捜してきたの」
ほ〜 ん。許そう!あのお父さんが捜してくれたんだもの。
って、捜すのへただったんじゃあ?
「○○染めでね、ほら、いいお品よ」
と、見せてもらいました。
よく分からんが、紺地で、暗く地味で、文鳥には、よさげです。
カミさん「はい、これいただきます。おいくらですか?」
「気に入っていただけた?○○円でいいわ。」と、おかあさん。
いいんですか?と思うほど安いんですけど…。
「鳥、なんでしたっけ?ウチは以前、インコ飼ってたの」
と包みながら、おかあさん。
「文鳥です」
「可愛いわよね、何羽いるの?」
「8羽です」
「 ……そ、そう…」
ひぃーた!
完璧に引きましたね、おかあさん。
そりゃそうだ、普通、1、2羽と思うもの。
「それから、これも持ってて」
と、出されたのは、これも紺地の、風呂敷より小さめの布。
よく見ると、日に焼けたのか、部分的に色がちょっと抜けてます。
ちょうど、四角に…
箱に入ってディスプレイされてたように…
って、これだろー!
あの日お父さんが捜してた箱入りは。
お父さん!日に焼けてるよ!
それに、大きさ、風呂敷サイズじゃないよ!
ちっちゃいよ!
お父さんが捜しまわってくれて、
安くしてもらって、
おまけ(日に焼けた布)までくれて、
やっぱりいいお店です。
でも、きものなんか買わんけどナ。
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