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文鳥たちとカミさんの家庭で感じたことを書いてます。
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 ■風呂敷

 カミさんは、文鳥を連れて外出する事があります。

 文鳥は、小さい竹カゴに移して、紙袋に入れて連れていたのですが

 先日はカゴ2つだったこともあり、

 ウチにあった古い風呂敷に包んで出かけたところ、

 なかなか快適だったらしく、

 この際、鳥カゴ用の風呂敷を買うことにしました。

 

 近所に、普通の一軒家なのですが

 「きもの、帯」と、看板が出ていて、

 玄関先(庭?)と、ガレージに

 下駄やら、巾着袋やら並んでいる家があります。

 風呂敷を売っているかどうか分かりませんが、

 (他に売ってそうなお店を捜すのも面倒で)

 行ってみることにしました。

 

 「すいません〜」

 入るとこれまた普通の玄関。

 下駄箱が脇にあり、奥へ廊下が続いて、

 両脇には和室。

 着物やら、帯やらがとっ散らかってます。

 奥から、年輩のおかあさんが出て来ました。

 「風呂敷ありますか?」とウチのカミさん。

 「何にお使いです?」とおかあさん。

 「鳥カゴを包むのに…」

 「何、飼ってらっしゃるの?うちも以前飼ってたのよ」

 鳥で、好印象!を与えたみたいです。

 「お父さん、鳥カゴ包む、風呂敷だって!

 鳥なら、暗い色がいいわねぇ」とおかあさん。

 分かってらっしゃる。

 お父さんもやって来て、右の部屋、左、奥、と

 二人でバタバタ!

 「無地だと、これかしら?…」

 とおかあさんが持ってきたのは、茶の風呂敷、

 デカッ!

 これじゃ、行商のばーちゃんだろ!

 「いや、もうちょと小さいのが…」とカミさん。

 「やっぱりね〜」と、おかあさん、またバタバタ奥へ。

 「箱に入ったやつあったろー」と、お父さん。

 お嫁さんらしき人まで呼んで、捜してます。

 

 玄関で待たされているカミさんと私…

 「ど〜しよ」

 ずいぶん待ってます。

 

 隣の部屋で押し入れを開けていたお父さんが

 「箱に入ったやつ、ここかな〜」と。

 

 「またにしようか…」と私達が話しているところへ

 お嫁さんが持ってきたのは

 深緑の唐草模様…

 「大きさも、模様も、ちょっと…」と、カミさん。

 「これじゃ昔のドロボーよね〜、アハッ」とお嫁さん。

 自分で持って来て、自分で突っ込んで、

 自分で笑ってどーするよ!

 

 「箱入ったやつ、あっちかな〜?」とお父さん。

 箱入ってなくていいですから〜お父さん。

 すると、奥から4才ぐらいのお嫁さんの子らしいのが

 なぜか、廊下を長靴履いて歩いてきます。

 「すいません、新しいの買って、嬉しくて」とお嫁さん。

 

 はい、つゆです。もうじき…。

 

 お子さん、キュッ、キュッと。

 風呂敷踏んでますから。

 

 うわ〜、家族総出で、風呂敷一枚捜してくれています。

 いや、お孫さんは、長靴、キュッ、キュッですが。

 「箱に入ったやつあったんだけどな〜」とまたお父さんあっちへ。

 箱じゃなく、風呂敷さがして〜お父さん。

 

 「もう、いいです〜」と、私達、言おうとしている時、

 奥からバタバタと

 「これ、使っててもらえる?洗濯してあるから」

 と、おかあさん、自分んちのを持ってきました。

 「いや、そんな…」

 

 

 い−お店(家族)です。

 あったかかったゾー、気持ちが!

 風呂敷なんかなくてもいいゾ!

 って、それはダメだろ。

   

 ウチの電話番号教えて、帰ってきました。

 急いで、問屋へ注文でもしたかしら。

 

 でも、未だに電話ないゾー、もう、あれから5日…。

 

 

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