■お店
カミさんが文鳥グッツを手作りで作り始め、
売りたいな〜と思った数年前の頃のお話。
鳥グッズ、販売しませんかという
イベントの案内を見つけ、参加することに。
当日、
会場はすごい数のお店です。
朝の弱い、ダンナとカミさん、
みんなより遅れて、
机に商品を並べ、お店開きです。
午前…
な〜んも、売れんわ。
他では、完売のお店も、ちらほら。
も〜、帰るんですか? 有名店さん(ネットで)。ヶッ。
午後…
混んできました。
ここで紹介。
カミさんの商品は、気持ちだけで、数だけ増やした
文鳥の絵を彫刻したグラス、鳥の羽のストラップ、
鳥のシール、携帯灰皿と、初心者でい、と、
ど〜かな?という物ばかり。
ダンナがゆーな!(カミさんの突っ込み)
おっ、
来ました、お子ちゃん達。シールを見て
「あっ、この子、うちの○○ちゃんー」
「これ、○○だよ」
好感触!
買え!買えって!と心の中で私。
「え〜、300円だって」
「高い〜」「高いよね!」
と、消えていく子供達…。
おい!、期待した分、へこんだぞ!じゃりんこが。
確かに高いかも。
「値段設定、まちがえたんじゃない?」と、カミさんに言うと、
「安売りしないよ」と、強気。
でも、100円ショップで買った携帯灰皿に
文鳥のシール貼っただけで、200円はいかがなものかと…
それに、売れ残ったもの持って帰るの私でしょ?
重いんですけど〜。特に残りそうなグラス。
カミさんが、他のお店を見にいきました。
私一人でお店番です。
よし!一人で売ってみせましょ!
ちらちらとは、見ていくのですが、
「いらっしゃいませ」
と、声をかけると行っちゃいます。
そんなに恐いか!私の顔
いや、いや、わかります、私もそうです。
売る気いっぱいで声をかけられると、余計ひーちゃうもんです。
ここは、黙って、あまり、売る気を出さず、
そう、下を向いて、どうぞ、ご自由にってなポーズを…
…
…
だれも買ってかねーよ!
こんなお通夜みたいな店じゃ
品の良い、ご婦人達が文鳥を彫刻したグラスを見てます。
「あら〜、すごいわネ。羽も一本一本彫ってるのね〜」
「時間かかったでしょうに、まっ、こんなお安いの?」
…
行っちゃたよ
すごいって言ったろ!
安いとも言ったよなっ!
へッ!貧乏人が!
(貧乏人、あんなに宝石ちゃらちゃらしてませんて)
一人のお子ちゃんがじぃーっと、鳥シールを見てます。
高いといわれた300円のシールです。
「ほしいの?」と声をかけました。
うなずくお子ちゃん。
グ−をしていた手を広げ、湯気がでそうな100円硬貨をみせます。
ぎゅっと握って、買えるもの捜しまわってたんだね。
「じゃ、おまけして100円でいいよ」
と、あったかい100円をもらい、シールを渡しました。
喜んで、真直ぐに、帰って行きます。
子供もかわいいもんだな〜、と思っていると、
あのお子ちゃん、また、こっちに向って走ってきます。
後ろに、3、4人引き連れて、
手は、みんなグ−。
散れッ!ガキ!
親よんでこい!
ガキにハンパな小金持たせんじゃねー!
(完売は致しました。友だちが義理でな)
|