■委員会

　また、集合住宅でのペットの話です。

　何度も書きましたが、集合住宅です、ウチ。

　で、本年度、自治会の委員をさせられてるのです。

　3月までですが、これからは行事もなく、やっと解放です。

　イヤー、大変でした（気持ちが…）

　毎月の会費集めました（カミさんが）

　いろんな募金廻りました（カミさんが）

　夏祭り、イカ、焼きました（二人で）

　草むしり、さぼりました（二人で）

　面倒なのは月一回の委員会があったことです。

　その日は、仕事も捨てて、早く帰ります。

　委員会には、口うるさそうな古株の方が多く

　出席しないと、新参者はいじめられそうです。

　ある月の会でのこと。

　まあ、ひとしきり議題が終り、

　他になにかないですか？との会長の言葉、

　実はこれからが長いのです。

　私とカミさん以外は、それぞれにみんな仲が良く

　意味のない井戸端話が始まるのです。

　「ばばぁ！そんなことはどうでもいいだろっ！

　帰らせてくれ！」

　（とも言えず…）

　いつも机の下で、メモ帳にカミさんと○×をこっそりして

　時間を潰していたのですが、

　その日は突然、長老のばーさまが大きな声で

　「掲示板や、エレベータのはり紙、見たかい！」

　…とっ、と、はい、見ました。

　　「当住宅では、イヌネコは飼えません。

　　　飼っている方はすみやかな対処をお願いします」

　という、管理会社からのもの。

　ここの住人、飼ってる方いっぱいいるのです。

　このばーさまもその一人です。

　「会長！どーいう意味だい？！」

　すごい勢いで続けます。

　「ウチは、ミミちゃん（イヌ）飼ってるよ。

　（知ってるけど、堂々と言うことじゃぁ〜）

　対処ってなんだい！対処って！」

　会長以下みんなが「まあ、まあ…」

　と落ち着かせようと。

　すると、感極まった声で

　「殺せってことかい！？」

　言ってないって！たぶん…。

　会長が「まぁ、まぁ、管理会社も仕事だから」と言うと、ばーさま

　「仕事だからって、殺せって言うのかい！」

　だから言ってないって、と思うよ…。

　「私に死ねっていうのかい！」

　それは、はっきり言ってないし。

　「どーすんだい、あのはり紙

　　ミミちゃん、怖くて

　　通れないって言ってるよ！」

　ミミちゃん、言えねーし、字読めねーし！

　…つらくなってきたのでもう帰っていいですか…。

　会長「管理会社の手前ねえ〜、ん、人目につかない所に張り替えましょう」

　みんな「そうね、そうね」

　はぁ〜？

　会長「まぁ、ペットと言えども、飼っていれば家族ですからねぇ」

　みんな「そう、そう」

　会長「ん、これから入居する人たちに言いましょう。」

　みんな「そう、そう」

　会長「他になければ、今日はこれで」

　お〜い！いいのか？そんなんで！

　まあ、ある意味、いい人たちなんでしょうけど…。ウチも文鳥飼ってるし…。