■バージンロード

　結婚式、教会の真ん中の赤ジュウタン…

　バージンロードです。

　花嫁の父が花嫁の手をとり

　タンタカタ〜ン〜、タン、タカタ〜ン、の音楽の中

　お婿さんにバトンタッチするため

　バージンロードをゆっくり、ゆっくり、二人で歩く。

　待っているお婿さんに「娘をよろしく」と

　そして、お婿さんに娘を委ねます…

　ってな事、ウチでもありました。

　箱入りで育てた、ナッツ（桜文鳥）。

　お見合いで決めた（お見合い写真）うっしー君との結婚です。

　その日は平日でしたので

　父親役はカミさんです。

　（文鳥の結婚式で会社は休めないよナ）

　カミさん、うっしー君の家まで自転車で行く事に。

　ただ、ナッツを入れた竹カゴをどうやって運ぼうか？と、

　自転車のカゴに入れたら振動がすごいだろうし、

　手で持って、片手運転じゃあぶないし、

　カミさん、見つけました。

　これなら、ナッツを入れた竹カゴがすっぽり入り、

　首から下げられるので両手があきます。

　酒屋からもらった、

　マグナムドライ２４缶入、が入る袋

　ナッツを連れ、いざ、お婿さんのもとへ、

　そう、これが、この道が

　ナッツのバージンロード！

　自転車で、５０分！

　なげーよ！

　想像してみてください。

　自動車の行き交う国道を

　リュックを背負い、

　前には、首から下げたでかいマグナムドライの袋。

　ウエディングマーチを口ずさみ

　袋を揺らさぬように、

　ゆっくり、ゆっくり、自転車をこぐカミさん…

　怪しいよ、怪しすぎるよ

　職務質問されそうです。

　帰ってきてから、

　私「どうだった？」

　カミさん「足がパンパン」

　聞いてねーよ、そんなこと。

　今はもう、お子ちゃまも出来、ラブラブ。

　でしたとサ。